ジャムパン(木村屋總本店)です。栃木県産とちおとめを使った甘酸っぱいオリジナルの苺ジャムが入った、柿の種のような形をした懐かしい手作り菓子パンです。ジャムパンは、あんパンとともに木村屋總本店が開発したもの。市販パンとしておすすめできます。
ジャムパン(木村屋總本店)の外袋は、右側が黄土色のバックに、「木村屋總本店ジャムパン」という記載があります。
左側は透明になっていて、その間にはピンクの縦帯があり、白抜きで「伝統の香りと食感の生地」と解説され、透明部分の左上部には、「甘酸っぱい苺ジャム栃木県産とちおとめ使用」と記載されています。
中をあけると、柿の種の形、サイトによってはかつお節形と形容されるパン本体が出てきます。
すでに、ほんのりとジャムの甘い香りがします。
木村屋總本店のパン生地は、以前ご紹介したように酒種です。
ジャムの甘さと、パン生地から香る酒種が独特の風味を生み出し、他のメーカーのジャムパンとは一味違います。
ジャムの甘さも、甘すぎず、それでいてとちおとめを使用したしっかりとした果実の甘さは感じます。
菓子パンとしては、まさにモデル的な存在と言えるでしょう。
木村屋三代目がジャムを挟んだ乾パンをヒントに完成
木村屋總本店の公式サイトによると、日本で初めてジャムパンを完成したのは、木村屋三代目の木村儀四郎であったといいます。
公式サイトから要約しますと、日露両国の関係が緊迫して衝突が必至な状況の中、日本陸軍はパン屋、菓子屋を集めて、軍指定の大規模なビスケット工場の建設を計画したといいます。
それは、軍の食料にするため。
ご飯は、火を使って飯を炊くため、敵弾に狙われるからです。
その結果、乾パンが完成し、日露戦争の食糧となのました。
さらに明治33年、儀四郎はビスケットの生地にジャムをはさんで焼く作業を見ているうち、これをあんの代わりに酒種生地にしてみたらと思いつき、銀座の店で売り出したところ大変な評判となった。
それがすなわちジャムパンの完成だったといいます。
ジャムパン(木村屋總本店)の栄養成分は、エネルギー258kcal、たんぱく質4.5g、脂質4.3g、炭水化物50.4g、ナトリウム124mgです。
ジャムパン(木村屋總本店)の原材料は、いちごジャム(砂糖、いちご(栃木産とちおとめ種)、水あめ)、小麦粉、砂糖、食用加工油脂、卵、酒種、パン酵母、脱脂粉乳、バター、小麦たんぱく、食塩、ぶどう糖、ゲル化剤(増粘多糖類)、加工デンプン、酸味料、乳化剤、香料、ベニコウジ色素、リン酸Ca、(原材料の一部に卵、小麦、乳成分、大豆、りんごを含む)などとなっています。
シンプルで古典的ですが、菓子パンの元祖と言えます。
ジャムパン。
いかがですか。
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